2015-08-10

瞼のデキモノの声

春先から僕の左目の瞼にくすぶっている腫瘍の最終摘出手術。
僕に寄生している新生物が、僕の心に語りかけてきた。
「僕は切られるの?」と。
僕は答えた。
「そうさ、君は切られ、僕の身から剥がれるのだ。」と。

彼は何かを訴えた気がしたが、僕の心がそれを却下した。

そこそこの大変な手術の後、僕の瞼から、彼の気配は無くなった。
それは、少し寂しいような、それよりも嬉しさが勝るような、不思議な感覚だった。




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