2015-07-07

人間

人間もひとつの生物であるから、究極的にはその存在理由とは子孫を残すことなのか。
子孫を残して繋いでいく意味を、僕はいまだ実感できずにいる。
むしろ僕は、というより、僕が表現者たらんとするのなら、僕の存在理由とは、
何か美しいものを作品として残すことではないかと思う。
それは、呼吸をし、成長をし、生殖を続けるものではなく、人々の心にポッと灯りを照らすような、
航海の中にある灯台の光のようなもの。
過去、現在、未来と延々と続く生命の連鎖、違う視点から見れば、連鎖の中に閉じ込められ、
そこから逸脱することを許されない生命という監獄の中で、数多の囚人たちに見せることができる、
おぼろげで、ささやかで、か細くて、はしたない夢。
生命連鎖という監獄の脱獄者としての遠吠え。
僕が人間としてできる唯一の抵抗なのかも知れない。




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